ASlave
「I don‘t wanna be the slave」と繰り返し歌われるサビも相まって、70年代のブラック・パワー・ムーブメント期のニューソウルを彷彿とさせる曲。ただ全体のサウンドがソリッドかつ重厚なため、やはりロック・テイストが強い。初期のレニー・クラビッツのようなソウルよりのロックといったところか。
BS.S.S. (See the Shining Signs of Love)
強烈なギターリフから始まる、ヘビー・ロック・チューン。ただし、ヘビーメタル的な処理にならず、中近東的なフレーバーも加えて荒野を疾走するイメージを醸し出しているところにセンスを感じさせる。この曲からも西洋と東洋の融合にチャレンジするバンドの姿勢がうかがえる。なお、You-Tube上でこの曲の歌詞の異なるプロトタイプ・バージョンのライヴ映像が見られる。
三好荘一の「SPOOKY ELECTRIC」全曲解説
CLive 2gether
ファルセットでピースフルな内容を歌っていることからカーティス・メイフィールドを連想する方も多いのではないだろうか。加えて「Young Americans」期のデヴィッド・ボウイや、一連のメンフィス・サウンドなど、さまざまなスタイルのソウルミュージックを咀嚼して、彼らならではのクールなサウンドに仕上げている。
ちなみに好評を博しているSPOOKY
ELECTRICのブログの表題はこの曲からとられている。
DFunky Nash
ライヴで盛り上がり必至のキラーチューン。SPOOKY ELECTRICといえばまずこの曲を連想するというファンも多い。
ヤマムラヤスヒロによると、ファンク・ミュージックのレジェンドたちへのオマージュとして作った曲だそうだが、たしかにサウンドやフレーズの中に、
ジェームス・ブラウン、スライ・アンド・ザ・ファミリーストーン、クール・アンド・ザ・ギャング、ファンカデリックなどのフレーバーが見え隠れする。しかし、この4人が演奏すると純粋なファンク・ミュージックにならず、よい意味でのフェイク感がにじみ出ているところがミソか。
EDune (Prayer 4 The Dying)
本作中でもっとも激しいヤマムラヤスヒロのシャウトが聴けるヘビーロックだが、中間部に変拍子などもあり、どこかブログレ的な要素をも含んだ曲。この曲にも中近東的な隠し味がちりばめられている。後半、ビートルズの「ヘルター・スケルター」「ストロベリー・フィールズ」的な混沌としたサウンドに突入し、高揚感を煽る展開になっていく。大音量で聞いて欲しい曲である。
@The Funkiest
彼らのサウンドを形容する際によく使われる「プリンスmeetsレッド・ツェッペリン」がまさに当てはまる、ヘビーなファンクロック。レッド・ツェッペリンの「聖なる館」や「フィジカル・グラフティ」などのテイストの中に、プリンス黄金期の密室ファンクをぶち込み融合させた、そんなハイブリッドな曲。後半挿入されるマイルス・デイビス的なホーンもいいアクセントになっている。なお、この曲には打ち込みによる「Cyberized(サイバライズド)」なるバージョンが存在しバンドのHP上で発表されていたが、CDで聴けるのはより肉感的に進化した「Humanized(ヒューマナイズド)」と呼ばれるバージョンである。
FFlower
実はヤマムラヤスヒロが20歳のとき作った曲で、現在もライブでは必ず演奏されるSPOOKY ELECTRICを象徴する曲。歌詞はフラーワームーブメントを彷彿させるものだが、サウンドはこの曲にはこの音・フレーズしかないというぐらい見事に構成されており、普遍性をもった楽曲になっている。アレンジもこの20年、ほとんど変わっていないという奇跡の1曲。
G Funky Nash 【Japanese Version】
日本語によるFunky Nash。先行リード・タイトルとして、このテイクを使用した強力なプロモーションが予定されている。